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Aya Horimoto  デザイントースト代表

武蔵野美術大学卒。都内制作会社を中心に8年程グラフィック・Webデザイナーとして勤務。ナショナルクライアントを始め、政府系クリエイティブ制作、NYマンハッタン電子広告等、国内外企画デザイン制作多数

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2017年 オーストラリアで独立。その後クリエイティブチームPolittle Designを立ち上げ。

2019年 シンガポール/台湾にて、スタートアッププロジェクト、海外インバウンド施策に参画。

2021年 デザイントースト創業。クリエイターの地位向上を目指し実践力を持つデザイナー育成

2024年 受講生累計300名を超える。メンタリングや教育研修を通じ、女性のキャリアサポートに尽力

ハッピーな女性デザイナーを増やしたい!

- まずこの事業を始めることになったきっかけを教えてください。

 

自分は業務では未経験の時から「見て覚えろ」と言われるような体育会系の会社で、グラフィックデザイナーとしてキャリアを始めました。

でも、結果すごく遠回りをした感覚があったんです(笑)。

だから、皆さんには自分のような苦労をしないでほしいなと思って、それがスタート地点です。

グラフィックデザイン未経験からのスタート。

正直、全くセンスなんてなかった。

- グラフィックデザインの世界へ未経験で飛びこんで、どうでした?

私は美術大学に行っていましたが、空間系アートみたいな事をしてたので、平面系グラフィックデザインの経験が全くありませんでした。

ですが運よくグラフィックデザイナーの未経験募集に応募し、入社できたんです。

でも、チャレンジしたものの右も左も分からず…

先輩に「美大出てるから、できるでしょ」と言われて作ったら「あれ?全然ダメだね」と。(笑)

- デザインセンスは後天的につけられますか?

 

つけられます!正直、誰でもデザイナーにはなれます。

ただ、当時の先輩のように「感覚でが作って感覚でを掴んで上手くいった人」って実は多くて。

なぜ上手くいったのかを、自分でひも解いて考えたことがないから頭の中にマップがない。

すると、再現方法を人に説明できなくて、「見て覚えろ」という根性論になる。

上手くなるには生まれ持ったセンスではなく、ゴールまでのマップをもらうことで早く上手くなれるんです。

受講生には「ゴール設定・そのために潰すべき課題点洗い出し・プロセスを考える」ということをします。300人見てきましたが、これやって1年後にできていない人はいませんでした。

赤い丸薬

リモートで働けるデザイナー職なら、

女性でも、育児を経て稼ぎ続けることができる

 

- なぜ女性を特に応援しているんですか?

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複数の会社に勤めていたのですが、

尊敬していた女性デザイナーさんたちが、子どもができてから皆やめてしまったんです。

皆さん出産を機に戻ってこなくて。

- それは残念ですね…

同時に、自分もだんだん30歳に近くなった時、ふと危機感を感じるようになってきて。

 

無知だったので、その時まで「男女格差なんて存在しない」と本気で思っていたし、ずっと働き続けるつもりで「頑張れば育児と働くことは両立できるだろう」と軽く考えていました。

でもあまりに皆やめていくので、あれっ?と。

データとしても女性の選択肢の少なさやキャリア継続の難しさを知ったら、応援しない理由がないですよね。

- 話は逸れますが、お母さまもキャリアウーマンだったとお聞きしました。

はい、私の両親は離婚して、父は別居後に私達の養育費を払わなくなりました。

その後母が1人で働き、兄姉四人を1人で育ててくれました。​私の中学から大学までも、全ての学費を出してくれたんです。

母がよく言うのは「女は自立しなさい。もし稼ぎがなければ私は離婚できなかったし、あなたは美大に行けなかった。」

当時はなるほどね~、くらいにしか思っていなかったんですが、

急に30歳が近づいた時、ちょっと怖くなったんです。

もし子どもができて10年キャリアを休んだ後に、いきなり復職できるのか?

その間に夫と問題があったら、子どもを連れて経済的に世話できるのか?収入は?と。

​​​

- 女性は、育児期間にフル稼働でお金を稼げないから不安ですよね。

​​

まったくです。子どもが欲しい方は、この時が誰しも来るかもしれないわけですよね。

その時のために在宅リモートでできる仕事を用意しておくのは、リスク管理として自然だと思います。デザインはそういう意味で、女性の選択肢を広げてくれます。

だたし、当然数日で身につく技術ではないので子どもができてから始めるのでは遅い。早く始めて勤務経験をつける方が良いです。​​​

- 海外ノマドの数年間は、全てリモートワークでしたか?稼ぎは?

はい、100%リモートワークですね。

営業や打ち合わせで会ったりはしているので、最初から最後までオンライン完結ではないですが。体力面でも年齢を重ねても、万が一入院など健康面の不安があっても、電波とPCさえあれば働き続けられる。いい時代になったなと思います。​​

生活はゆったりで、出かけたりする時間もお金も、フルタイムより余裕がありました。

有難いことに、現地の生活費が安いこともあり、貯金できるくらいは頂いていましたね。

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- 女性エンパワーメント、人権についても力を入れていると。

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日本のジェンダーギャップ指数は、146か国中116位だそうです(2022年度時)。日本は先進国では、かなり低いレベルです。

右とか左とか関係なく、すべての人が基本的人権を持てるようになる社会を目指したい。男女格差・人種差別などなんでも、特定の誰かが不公平・不利益を被るような格差が存在しない社会を、次の世代のためにも繋いでいきたいですね。

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フリーランスって、難しいの?

- デザイントーストに来られる方はどんな方が多いのですか?

当校に来る方は今は、30-40代女性がほとんどというくらい、多いです。

「インハウスデザイナー、子育て中の主婦 、未経験者」がそれぞれ同じ割合います。

- 皆さん、何を目指しているんでしょう?

​これもまた大体​同じくらいなのですが、

「転職、フリーランス、現職でのスキルアップ希望」が同割合ほどいますね。

- ぶっちゃけ、フリーランスってなるの難しいですか?

未経験からは厳しいですが、近い業界からのフリーランス独立は難しくありません。
ただし、なるのは簡単だけど「フリーランスデザイナーとして続けていく」方が難しい

「出してくれたものが思ってたデザインと違う」と言われるなどで、クライアントとのコミュニケーションでストレスが溜まったり、

安く見積もられて食っていけないとか、契約書をちゃんと交わしていなくて踏み倒されたり。それをどうやって避けるかを​教えてくれるスクールって、ないんですよ。

だから、ちゃんと教えないとと思ってうちでは教えているのですが。

- えっ!そんなことがあるんですか。知らない人も多そうですね。

めちゃくちゃありますよ!(笑)私も、修正指示で手間がかかったとか言いがかりをつけられて50万円請求されたこともあるし。契約書をちゃんと交わしていたので本当によかった。

こういうフリーランスのトラブルって、知識を持って予防すれば起きないものも多いんですよ。

だから、「クライアントワーク対応力」が大事なんです。契約書もそうですが、コミュニケーションストレスも認識のギャップから来ているんだから、減らすにはこうすればいいよという対策を受講生に教えています。

デザインって最近「稼げる!」とかデザイン力・営業力だけにフォーカスされがちですが、もし小金持ちになれても、ストレスで常に胃が痛いとか嫌でしょ?って思うんですよ(笑)

早く学び、さっさと実力をつけて自立しよう

長い人生からみたらほんの数年。

- 「スキマ時間でゆるく学習」で、デザイナー転職って可能ですか?

3ヵ月とかは無理ですが(笑)1年単位とかならコツコツデザインスキルを貯金のように貯めていけばアリです。

寝る時間も削ってデザイン制作!みたいなのはしなくていいけど毎日1時間は必ずするとか、

土日しかデザインしていないから、1年は時間をかける。

…といった感じで、トータル学習時間を増やせばいいと思います。

 

このくらいやったら本当にすぐですよ!継続できる人がまず少ないので。

- 理想的なキャリアプランはありますか?

未経験ならスクール行った後、2年以上会社に就職して、フリーランスになる。でしょうか。

いきなりスクール卒でフリーランスを目指す人がいますが、おすすめしません。

 

でも見ていると、第一歩のスクール選びで結構多くの人が失敗していますね。原因は、多くの人が最初に行くのは大手スクールだから。

- 確かに大手スクールって小規模のスクールより安いです。何でですか?

 

スタッフにお金をかけていないんです。実務未経験講師や、リタイアして長い講師が週1回しか来てないとか、就職相談する相手が全くデザイン業界に詳しくない事務のバイトのお姉さんとか。

カリキュラムも古いままで10年変わってないとか、動画を見るだけ。

 

当然デザイン力は伸びないので、行ってから

「全然オリジナル制作できなくて転職に持っていける作品がない」

「私が本当にやりたいのはコーディングじゃなくて、デザインだ」

などの次の課題に気づきます。

 

まず一歩目としてスクールという選択は間違っていないので、しっかり調べて良い・合うスクールに行ってほしいです。

- 最後にデザインを学ぼうと思っている方に、コメントをお願いします。

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デザインに限らずですが、「やりたいと思ったら、早くやる」がおすすめです。

何歳だってデザインは始められる、逆に言えばベストなタイミングはありません。

若い時は健康はあるけどお金がない、お金がある時は時間がない、数十年たつと健康がないです。

それであれば、さっさとデザインスキルをつけて、さっさと実力をつけて、自立しましょう!

人生100年時代からみたらほんの数年ですからね。

 

デザインは作る技術じゃないんです。デザインの向こうにいる人をワクワクさせ、クライアントさんに喜んでもらう技術なんです。

人生の豊かさが変わりますよ!

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代表インタビュー

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